ナルコレプシー 睡眠 質

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ナルコレプシーについて

ナルコレプシーについて

 

『過眠症』というものを知っている方はいますか?睡眠障害の1つで不眠症とは違い、「日中でも強い眠気が来て、起きていることができない病気」のことです。
中でも日本人はナルコレプシーになる人が非常に多く、世界で一番多いといわれています。

 

では、ナルコレプシーとはどのような病気なのでしょうか?

 

睡眠障害といえば、不眠症というイメージが強いですが、過眠症に苦しむ人が大勢います。

 

多くの人は夜にまとまった睡眠をとると、翌日の日中に眠気を感じることはなく、感じても我慢できる程度のものです。
しかし過眠症になっている人は「夜も十分に寝ているのに日中も強い眠気がくる」、「テレビの電源をきったみたいに、突然眠り始める」という症状があります。

 

過眠症は時間や場所関係なく、眠ってしまうのが特徴です。

 

日本はナルコレプシー患者が多い!

ナルコレプシーは居眠り病ともいわれています。
日中に10分〜20分程度の睡眠を何度も繰り返すのが特徴です。
不眠症と併発することもあり、症状に気付かないことも多いです。

 

世界的には1000人〜2000人に1人という割合ですが、日本では600人に1人という比較的多くの人がナルコレプシーにかかっています。

 

ナルコレプシーの症状

ナルコレプシーはほかの過眠症と同様に日中に強い眠気が来ますが、4つ特徴的な症状があります。

 

@睡眠発作
会議中や試験中、誰かと話しているときなど、緊張状態にあるときでも眠ってしまいます。

一度の睡眠時間は30分以内と比較的短く、目覚めた直後はすっきりしています。しかし、2時間後くらいに同じような眠気がきます。

 

A情動性脱力発作(カタプレキシー)
喜怒哀楽で感情が強く動いたときに脱力します。

情動性脱力発作自体が病気といわれるときがありますが、過眠症に伴うのはナルコレプシーのみです。
発作の症状には個人差があり、軽いものから崩れ落ちるぐらい全身から力が抜けるものなどさまざまです。
発作の時間は長くても数分で意識ははっきりとしているので、周りがどういう状況か理解することができます。

 

ただし、情動性脱力発作を起こさないナルコレプシー患者もいます。

 

B金縛り
睡眠麻痺という症状です。

通常寝ているときはレム睡眠とノンレム睡眠が交互に周期的に行われるのですが、レム睡眠の時に意識があると、金縛りを体験します。
ナルコレプシー患者は、レム睡眠が寝入った直後に訪れるので、普通の睡眠よりも意識が残りやすく、多くの方が金縛りを体験します。

 

C悪夢
入眠時幻覚ともいわれている症状です。

金縛りと同時に体験することが多いので、現実と区別がつかない状況で、とても恐ろしい体験をすることになるのです。

 

神経ペプチドの1つ「オレキシン」が原因解明のカギと言われていて、ナルコレプシー患者の90%がオレキシンが不足しているという報告があります。

 

ただ、なぜオレキシンが不足するのか原因は不明ですが、遺伝的な要素と後天的な要素が組み合わさって発症するのではと考えられています。

 

ナルコレプシーの治療方法

ナルコレプシーの治療は薬で行われています。以前はリタリンという薬が処方されていたのですが、依存性があるため、今ではモディオダールが処方されることが一般的です。
軽度のナルコレプシーであれば、毎日同じ時間に寝ることで、日中の眠気を抑えることができます。また、日中の昼寝も効果が期待されています。
しかし、悪夢や金縛りが原因で不眠症になるケースも多いです。
このような場合には抗うつ薬を処方して、レム睡眠を減らすこともあるようです。

 

ナルコレプシーを周囲に理解してもらおう

 

薬や生活改善により日常生活を送ることはできます。
しかし、今の医学では完治することがむずかしいです。

 

重要な場面でも寝てしまうので、病気を知らない人から「仕事をなめている」とか「怠けている」と思われ、評価が下がってしまうことも多いです。

 

ナルコレプシーは自分で睡眠をコントロールするのと同じくらい、周囲の理解が大切です。
日本人に多いとはいえ、ナルコレプシーの認知度は低いです。

 

ナルコレプシーに苦しむ患者のための組織として「日本ナルコレプシー協会」(通称:なるこ会)があります。
なるこ会のサイトではナルコレプシーのことや病院が紹介されています。
もし症状にピンときたら一度見てみるといいと思います。